記憶喪失のお姫様は冒険者になりました

私は怒りと憎しみ、恨みが旦那様達に膨らむばかりだった。
そしてお嬢様が私を呼んだ。
『私はここから逃げる』
お嬢様はそう言った。
私はどうするか聞かれた。
私はお嬢様と行きたい気持ちがあった。
だけどきっとお嬢様にとったら私はお荷物だ。
勉学は少しならできるが剣術、魔法は使えない。
お嬢様の重荷にはなりたくない。
そしてお嬢様がいなくなったあともこの家にいれば少なからず何らかの情報を得られるはずだ。
『お嬢様……私は私のできることをします』
お嬢様は間違っていない。
何も…。
それを私が証明する。
『ミルフィー、少しだけ話しましょう』

お話とは今後の事だった。
「では、Change shapeというお嬢様の魔法創作で容姿を変えるということですか？」
「ええ、そうよ」
お嬢様の今の姿は目立つ。
王族の血筋のみが持つ金色の髪に水色の瞳。
なのでお嬢様はまず容姿を変えることにした。
「でもどのような容姿にされるのですか？」