チョコレートのような甘い彼の溺愛


頭がフワフワする。
熱もないのに変な感じ。

『宇佐美さん家、僕の家と凄く近いね。僕向かいのマンションなんだ。』

そう言って指差した先は、超高層マンション。
しかも最上階らしい。

『こんなに近いなんて、嬉しいな。』

『朝も迎えに行っちゃおうかな?』

ギャー!?

思いっきり起き上がる。
いつの間にか寝てしまっていたんだ。

時計を見ると、6時10分前。

「夢か…。」

何だか凄くリアリティーのある夢だったなぁ。
変に妄想しちゃってたかな…。

…私痛い子。

出発まであと1時間半。
取りあえずシャワーだね。

その後にお弁当を作って、洗い物して…。

って、こんなこと考える前に行動に移さないと!
間に合わなくなる!!

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