チョコレートのような甘い彼の溺愛

教室にきて、先ほどの登校時のやり取りを見ていた人たちが私を見ながら会話をしている。
どうしても落ち着かない。

「瑛茉!朝からスゴいことになってるね?」

「志帆ちゃん!私も何がどうなってるんだか!」

朝からドッと疲れが凄い。
親友の志帆ちゃんに癒してもらおう。

ただでさえ秋庭くんと箕輪くんは、顔面偏差値が高いから周りからの目が怖い。

私の発言に志帆ちゃんは、え?ていう顔わをする。

「あんた、マジで言ってんの?昨日から学校1美少女なあんたと、無気力な男秋庭との話題が凄いのよ?」

「私が学校1美少女!?ナイナイ。世界が引っくり返ってもないよ!」

「あんたって子は…。早速記事にまでなってるって言うのに?」

え?
記事にまで?

志帆ちゃんから渡された紙に目を通すと…。

!?
どひゃー!?

「な…ななな!?」

その紙にはドデカく書かれた文字に驚愕する。

"学園の美少女・宇佐美瑛茉に無気力男子・秋庭千紘が迫る!?"

"2人の間に恋が芽生える!?"

"今日の朝も熱愛!"

「どどどど…どういうこと!?」

「わー、色々と書かれたね宇佐美さん。」

「千紘、これ学校新聞じゃん。暫く追われるだろうな。」

!?
秋庭くんに箕輪くん!

後ろからひょっこり出てきた2人にこれまた驚いてしまった。


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