ユウへ
あなたのお父さんは元々リストカッターだった。

それを止める為に、

「今度切ったら私も同じだけ切る!」

と、私が切ってから、あなたのお父さんもやめてくれたの。

だけど物を壊すようになった。

私の顔の横をすり抜けて、ガラスのグラスが砕け散る。

レコードは割る。

写真は破く。

私のレコードに手をかけた時、私は止める為に叫んだわ!

『やめて!
それは私のよ!』

そしたらお父さん、自分の持ち物だけ壊して、死にに行くと飛び出そうとするから、しまいに私は玄関マットの下に包丁を隠して、

『死にに出ていくなら私を殺してから行って!』

と頑張った。
眠くて仕方なかった。

しかも車は私のなのに。

それを言った時は、お父さん怒って、車のドアがへこんだわ。

妊婦なのに、こんな環境で無事な赤ちゃんが生まれるか本当に心配だったわ。
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