ブルー・ロマン・アイロニー
ちらりとノアを見ると、ソファの上で目を閉じていた。
もうずっと前に、スリープモードに切り替えたんだろう。
おやすみと言いあったのはもう数時間も前。
それからわたしは微睡むことすらなく、ただぼんやりと夜を消費している。
ダブルのソファは、それでもノアの足首から先をぶらんと宙に浮かしていた。
この前、何の気なしに聞いてみたら体長(体長!)は1.85メートルだと言われた。
わたしが150センチ後半だから、少なくとも30センチは差があることになる。
どうりでここ最近、首が痛むわけだ。