恋人は幽霊
「夢香おかえり」
陸が現れた。
「陸!」
夢香は陸に抱きついた。
「きっと帰ってくると信じてたよ」
「こんなに早く帰ってこられるなんて思ってなかったわ」
「夢香はいい子だからね」
陸は夢香の頭を撫でながら話をしている。
「ねぇ、陸」
「どうかした?」
「みっくんはもう陸はいないと思っているのよ」
「そうだろうね、この前もここに来たけど会わなかったからね」
「そうなの?」
「僕がいるかどうか調べに来たんだよ」
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