恋人は幽霊
「この人はダメだね、君とは合わない」陸が隣りで言う。
夢香は陸の言うことは無視して、「小山さん今度一緒に企業まわらない?」
小山に聞いたが「そうねえ」小山はやる気なさそうだ。
「だから言ってるだろ、この人はダメだって」陸が念を押す。
「ダメかどうかわからないじゃない、契約が取れたらやる気出るかもしれないし」
夢香が陸に反論した。
「え?今なんか言った?」
夢香は慌てて「ううん、なんにも」
そう言って陸を睨みつけた。
本当にこの男は邪魔ばかりして、仕事がやりにくいのなんのって。
夢香は頭を抱えた。
「それじゃお先~」小山が先に食堂を出た。
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