恋人は幽霊
「今日その人とご飯に行ったら危ないよ」陸はニヤリと笑って夢香を脅してきた。
朝の電車の時助けられたし、これは陸を信用するしかないのか。
「池田先輩すみません、今日用事があって」「そっか残念、また今度行こう!」
夢香は陸に従った。
「君は偉いよ、僕の言う事を素直に聞いてくれて」
「朝のお礼よ」
夢香はデスクに溜まっている書類を片付け始めた。
「仕事ができる女っていいね、もちろん君のことだけど」
「ねぇ、仕事の邪魔しないでくれる?」夢香は少し怒って陸に言った。
「ごめん、控えるよ」
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