恋人は幽霊
陸は自分の考えを夢香に押し付ける。
夢香が断っても断っても、陸の言う通りになってしまう。
「ご馳走さま、美味しかったわ。片付けは私がやるから」
「片付けも僕がやるから」
陸は片付け始めた。
「今日は君と乾杯した記念日。これからももっと記念日作って行こう」
「勝手に決めないで!」
夢香はまた怒った。
「怒った顔も可愛いね」
陸にバカにされているみたいで余計に腹が立った。
夢香はリビングを後にし、寝室で読みかけの本を取り出した。
本を読んでいるうちに睡魔がきてそのまま寝落ちした。
「おやすみ」陸が寝室の電気を消した。
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