恋人は幽霊
「佐々木さんこの後はどうする?」
「えっと‥」
この後とは次の店に行くのか、それともホテルに行こうというのか。
「佐々木さんが嫌なら無理にさそわないけど」
「すみません、今日はこれで帰ります」
夢香は池田の誘いを断った。
「君偉いね」
陸が隣りで言う。
「私は離婚したばかりなのよ、当分1人でいいわ。でもあなたの監視がちょっと苦痛ね」
「監視とかちょっと嫌だな、僕は君を守りたいだけ」
「たまには1人にしてくれない?」
「何も問題がなければね」
陸はそう言って消えた。
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