恋人は幽霊
「今日も僕が君の為に料理を作るよ」
陸は嬉しそうに夢香に言う。
「あんまり無駄遣いしないでよね」
「心配しないで、君が今まで生活に使っていた半分で済ませるから」
確かにこのスーパーはかなり激安店だ。しかも量も多いし夢香1人では食べきれない。
「今日は君が凄い契約を取った記念日だよ」
陸がカゴいっぱいに商品を入れてレジに向かう。
「2865円になります」
レジの女性に言われて夢香はまた驚いた。こんなにたくさん買ってもこの値段なのかと。
「帰ったら僕が料理を作るから、君はゆっくりお風呂に入っておいで」
「ありがとう、そうするわ」
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