恋人は幽霊
「夕飯食べながら話そうか」
「そうね、頂くわ」
夢香は陸の作った料理に手をつける。
「まずはこれで乾杯しよう」
陸にシャンパングラスを渡された。
「今日は君が凄い契約を取った記念日という事で乾杯」
「ありがとう、え?もしかしてあなたが?」夢香はこの契約が取れたのは陸が何かしたのだと思った。
「君の実力だよ」
陸は微笑んでいる。
「唐突に聞くわ、あなたは何故この部屋にずっといるの?」
「説明すると長くなるけどいいかな。」「ええ、もちろん」
「今から10年前、僕はこの部屋に1人暮らしを始めたんだ。大学2年のときにね。大学はバイクで通ってたんだ。」
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