恋人は幽霊
「ある朝大学に向かう途中、トラックと事故を起こした。即死だった。」
「あら可哀想に」
「僕が死んで何故か事故現場ではなく、この部屋に送り込まれたんだ。これからの僕の住処としてね。10年もの間この部屋で色んな人に出会ったが、僕に気づいてくれる人は誰もいなかった。僕に気付いてくれたら僕はその人の守護霊となって色々助けるつもりでいた。10年経ってやっとその時が来た。君が気付いてくれたんだ。」
「何人の人がこの部屋で生活していたの?」
「君を入れて7人だよ」
「そんなに!」
「よりによって君は一番美しい、僕のタイプだ。益々色々してあげたくなる気持ち、わかってくれるだろ?」
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