恋人は幽霊
「大丈夫、心配いらないよ」
陸はまた夢香の頭を撫でた。
夢香は出掛ける支度を終え、陸に伝える。
「さぁ、行こうか」
陸は嬉しそうだ。
お弁当まで持って一体どこに行くというのか。
「今日は公園に行くよ」
「公園?どこの?」
「平和記念公園」
「今日は日曜日だし家族連ればかりじゃない」
「大丈夫だって、穴場があるんだ」
平和記念公園は国立の大きな公園で、夢香も何度か行ったことがある。
穴場とはなんだろう?
夢香は考えながら歩いた。
「僕と2人きりになれる場所があるんだよ」
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