【コミカライズ連載中】姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
国中の貴族が集まるパーティー……という事は、フレデリックとジャネットと顔を合わせる事になる。
最近、二人の事を思い出したとしても、悲しさも苦しさも感じる事はなかった。
あんなにモヤモヤした気持ちが薄れていた。
(不思議……思い出すだけでも、あんなに辛かったのに)
嫌な気持ちはゼルナとの楽しくて幸せな思い出で、どんどんと上書きされていた。
二人の事を思い出す事は少なくなり、ゼルナ一色の生活である。
自分で言うのもなんだが、かなり浮かれている。
初めて互いを思い遣り、気持ちが通じている関係がこんなに幸せで居心地の良いものだとは思わなかった。
「あの……ゼルナ様、私は大丈夫です。お気遣いありがとうございます」
「でも、ウェンディ……」
「それに…………ゼルナ様が、隣に……居てくれますから」
「!!」
「初めて、その……ふっ、夫婦で公の場に出れますし、嬉しいです。だから、参りましょう」
「そっ、そうだね!!うん、ありがとう……僕も、嬉しいなっ」
「…………」
「…………」
二人で焦りながら顔を真っ赤にしていた。
最近、二人の事を思い出したとしても、悲しさも苦しさも感じる事はなかった。
あんなにモヤモヤした気持ちが薄れていた。
(不思議……思い出すだけでも、あんなに辛かったのに)
嫌な気持ちはゼルナとの楽しくて幸せな思い出で、どんどんと上書きされていた。
二人の事を思い出す事は少なくなり、ゼルナ一色の生活である。
自分で言うのもなんだが、かなり浮かれている。
初めて互いを思い遣り、気持ちが通じている関係がこんなに幸せで居心地の良いものだとは思わなかった。
「あの……ゼルナ様、私は大丈夫です。お気遣いありがとうございます」
「でも、ウェンディ……」
「それに…………ゼルナ様が、隣に……居てくれますから」
「!!」
「初めて、その……ふっ、夫婦で公の場に出れますし、嬉しいです。だから、参りましょう」
「そっ、そうだね!!うん、ありがとう……僕も、嬉しいなっ」
「…………」
「…………」
二人で焦りながら顔を真っ赤にしていた。