【コミカライズ連載中】姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
「ウェンディ……君が自分で思っている以上に素晴らしい人間だと、僕は思う」
「ですが……」
「自信がないのは僕も一緒だよ」
「……!」
「僕は自分の事が大嫌いだった。でもウェンディに出会って変われた。そして君を守る為には俯いてばかりはいられないって思った……これからは今まで以上に努力するつもりだ」
「!!」
夕陽に照らされながらゼルナの髪がキラキラと光に反射していた。
ゼルナの手のひらが包み込むように指に絡む。
ドキリと心臓が跳ねて、頬が高揚するのを感じていた。
「君と一緒に、幸せになりたいんだ」
「ゼルナ様……私は」
ゼルナの隣に並ぶ為にはしっかりしなければと思う反面で、こんなに沢山の物を与えてもらう価値が自分にあるのか分からなくなっていた。
こんなに与えてもらってもいいのだろうか……不安に思うのと同時に申し訳なく思ってしまう。
最近は幸せ過ぎて怖くなっていた。
とても嬉しい筈なのに、愛される事に慣れていない為か気が引けてしまう。
真っ直ぐな愛情は眩しくて、素直に受け取る事が出来ないでいる。
此方の暗い表情を見て、ゼルナは明るい声を上げた。
「じゃあ言い方を変えようか」
「え……?」
「僕の妻として、堂々と隣に立っていて欲しい!」
「……!」
「そして、まだまだな僕を支えてくれないか?」
優しく問いかけるゼルナに笑みを浮かべて小さく頷いた。
きっと、一生懸命に言葉を選んでくれたのだろう。
此方の心情を丁寧に汲もうとしてくれる気遣いが、とても嬉しく感じた。
「ですが……」
「自信がないのは僕も一緒だよ」
「……!」
「僕は自分の事が大嫌いだった。でもウェンディに出会って変われた。そして君を守る為には俯いてばかりはいられないって思った……これからは今まで以上に努力するつもりだ」
「!!」
夕陽に照らされながらゼルナの髪がキラキラと光に反射していた。
ゼルナの手のひらが包み込むように指に絡む。
ドキリと心臓が跳ねて、頬が高揚するのを感じていた。
「君と一緒に、幸せになりたいんだ」
「ゼルナ様……私は」
ゼルナの隣に並ぶ為にはしっかりしなければと思う反面で、こんなに沢山の物を与えてもらう価値が自分にあるのか分からなくなっていた。
こんなに与えてもらってもいいのだろうか……不安に思うのと同時に申し訳なく思ってしまう。
最近は幸せ過ぎて怖くなっていた。
とても嬉しい筈なのに、愛される事に慣れていない為か気が引けてしまう。
真っ直ぐな愛情は眩しくて、素直に受け取る事が出来ないでいる。
此方の暗い表情を見て、ゼルナは明るい声を上げた。
「じゃあ言い方を変えようか」
「え……?」
「僕の妻として、堂々と隣に立っていて欲しい!」
「……!」
「そして、まだまだな僕を支えてくれないか?」
優しく問いかけるゼルナに笑みを浮かべて小さく頷いた。
きっと、一生懸命に言葉を選んでくれたのだろう。
此方の心情を丁寧に汲もうとしてくれる気遣いが、とても嬉しく感じた。