【コミカライズ連載中】姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
「え……?」
姉であるジャネットと、ベッドの上で裸で抱き合うフレデリックの姿を見てしまったからだ。
「ッ、ウェンディ!?どうしてここに!?」
「……ジャネットお姉様、フレデリック様」
「あら、ウェンディ……見ちゃったのね」
わざとらしい言葉に顔を顰めた。
フレデリックは慌てた様子で服を探している。
「何を、しているのですか……?」
「何って…………ねぇ?」
「……こ、これはっ、その」
何をしているのか……そんな事を聞かなくても分かっていた。
けれど、問い掛けずにはいられなかった。
自分の目に、はっきり映っている二人の姿が全てを物語っている。
(なに、これ……どういう事?)
くらりと目眩がした。
目の前にある現実を信じる事が出来ずに、ただ呆然としていた。
"裏切られた"
世界で一番大切な婚約者と、身内から裏切られた事実を受け入れられずに、張り裂けそうな胸を押さえていた。
フレデリックは焦りながら服を探している。
ジャネットはシーツを手繰り寄せながら「ごめんね」と言うものの、声色には謝罪の気持ちなどなく、唇は弧を描いていた。
そんな二人を見ていると、沸々とマグマのように怒りが湧いてくる。
姉であるジャネットは、誰もが振り向くほどに美人だった。
社交界で華のように咲き誇り、持て囃されていた。
男性関係も派手で、婚約者と地道に愛を育んでいた自分とは真逆の場所に居たと思う。
しかしその反面で幼い頃から、ちやほやされていたせいか自信家でプライドも高いように思えた。
姉であるジャネットと、ベッドの上で裸で抱き合うフレデリックの姿を見てしまったからだ。
「ッ、ウェンディ!?どうしてここに!?」
「……ジャネットお姉様、フレデリック様」
「あら、ウェンディ……見ちゃったのね」
わざとらしい言葉に顔を顰めた。
フレデリックは慌てた様子で服を探している。
「何を、しているのですか……?」
「何って…………ねぇ?」
「……こ、これはっ、その」
何をしているのか……そんな事を聞かなくても分かっていた。
けれど、問い掛けずにはいられなかった。
自分の目に、はっきり映っている二人の姿が全てを物語っている。
(なに、これ……どういう事?)
くらりと目眩がした。
目の前にある現実を信じる事が出来ずに、ただ呆然としていた。
"裏切られた"
世界で一番大切な婚約者と、身内から裏切られた事実を受け入れられずに、張り裂けそうな胸を押さえていた。
フレデリックは焦りながら服を探している。
ジャネットはシーツを手繰り寄せながら「ごめんね」と言うものの、声色には謝罪の気持ちなどなく、唇は弧を描いていた。
そんな二人を見ていると、沸々とマグマのように怒りが湧いてくる。
姉であるジャネットは、誰もが振り向くほどに美人だった。
社交界で華のように咲き誇り、持て囃されていた。
男性関係も派手で、婚約者と地道に愛を育んでいた自分とは真逆の場所に居たと思う。
しかしその反面で幼い頃から、ちやほやされていたせいか自信家でプライドも高いように思えた。