【コミカライズ連載中】姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
牛、馬、羊、山羊、鶏………より取り見取りである。
伸び伸びと草原を走っている姿をボーっと見ていた。
(確か、動物が好きかって手紙の条件にも書いてあったわよね……)
動物は好きだが、犬や猫、馬の事だろうと勝手に思っていたが全く違ったようだ。
強いて言うのなら動物の種類を書いておいてくれたら良かったのにと思わざるを得なかった。
初めて間近で見る動物達に圧倒されながらも足を進めていた。
屋敷の前に辿り着いて、ゴクリと唾を飲み込んだ。
(……此処がマルカン辺境伯やゼルナ様が住んでいるお屋敷なの?)
目の前にある家をポカンと口を空けたまま見ていた。
(う、うちの屋敷より……ずっと古そうだわ)
想像と全く違う古びた民家のような家に驚いていた。
広さはあるようだが、とても貴族が住んでいる屋敷だとは思えない。
しかし辺りを見回して見ても、建物はこの家だけだ。
失礼な話ではあるが、使用人が住む家だと思ったのだ。
(本当に此処が……?)
しかし、よくよく考えれば王家の血筋である筈なのに、この家を見る限りとてもそうは思えなかった。
伸び伸びと草原を走っている姿をボーっと見ていた。
(確か、動物が好きかって手紙の条件にも書いてあったわよね……)
動物は好きだが、犬や猫、馬の事だろうと勝手に思っていたが全く違ったようだ。
強いて言うのなら動物の種類を書いておいてくれたら良かったのにと思わざるを得なかった。
初めて間近で見る動物達に圧倒されながらも足を進めていた。
屋敷の前に辿り着いて、ゴクリと唾を飲み込んだ。
(……此処がマルカン辺境伯やゼルナ様が住んでいるお屋敷なの?)
目の前にある家をポカンと口を空けたまま見ていた。
(う、うちの屋敷より……ずっと古そうだわ)
想像と全く違う古びた民家のような家に驚いていた。
広さはあるようだが、とても貴族が住んでいる屋敷だとは思えない。
しかし辺りを見回して見ても、建物はこの家だけだ。
失礼な話ではあるが、使用人が住む家だと思ったのだ。
(本当に此処が……?)
しかし、よくよく考えれば王家の血筋である筈なのに、この家を見る限りとてもそうは思えなかった。