【コミカライズ連載中】姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
気に入らない事があると癇癪を起こして自分の思い通りになるまで譲らない。
「わたくしの方が」
幼い頃からの口癖は今でも変わらない。
そんな華やかで令息達から人気のある姉を婚約者にしたいと、少し前までは結婚の申し込みが殺到していた。
顔を合わせては「わたくしには釣り合わない」「あの男は全然駄目」と漏らしていた。
姉の傲慢とも取れる発言に母は苦言を呈していた。
「いつか痛い目に合うわよ」
そんな母の言葉を無視して、姉は「アレはダメ、コレはダメ」と結婚の申し出を断り続けた。
誰もが一度は夢に見る王族との結婚を望んでいるのだと知ったのは大分後の事だった。
「いつか王子様がわたくしを見初めてくれるわ」
そんな発言も姉が言えば、本当に実現してしまいそうな気がしていた。
お茶会、パーティー、舞踏会……色々な所に顔を出す度にドレスやアクセサリーを父に強請っていた。
キラキラと輝きを放つ姉を見ながら、自分との違いを感じていた。
しかし結局どれだけ頑張っても王族の誰かの婚約者になる事もなく、姉は次第に苛々して侍女達や家族に八つ当たりする事が増えてきた。
「わたくしの方が」
幼い頃からの口癖は今でも変わらない。
そんな華やかで令息達から人気のある姉を婚約者にしたいと、少し前までは結婚の申し込みが殺到していた。
顔を合わせては「わたくしには釣り合わない」「あの男は全然駄目」と漏らしていた。
姉の傲慢とも取れる発言に母は苦言を呈していた。
「いつか痛い目に合うわよ」
そんな母の言葉を無視して、姉は「アレはダメ、コレはダメ」と結婚の申し出を断り続けた。
誰もが一度は夢に見る王族との結婚を望んでいるのだと知ったのは大分後の事だった。
「いつか王子様がわたくしを見初めてくれるわ」
そんな発言も姉が言えば、本当に実現してしまいそうな気がしていた。
お茶会、パーティー、舞踏会……色々な所に顔を出す度にドレスやアクセサリーを父に強請っていた。
キラキラと輝きを放つ姉を見ながら、自分との違いを感じていた。
しかし結局どれだけ頑張っても王族の誰かの婚約者になる事もなく、姉は次第に苛々して侍女達や家族に八つ当たりする事が増えてきた。