【短編】保健室の常連客
火曜日はお肉が安か曜日
「さて、今のうちに終わらせますか」
学校を終えて帰宅した火曜日。
机の上に、現代文の教科書とノートと、宿題のプリントを広げた。
晩ご飯まであと2時間弱。今日は1つだけだから、余裕で間に合いそうだ。
「……嘘、全滅?」
やる気まんまんでシャーペンを握ったのもつかの間、芯が短く、書けず。
他のペンを出すも、全部芯切れ。さらには、替えの芯も切れていた。
……まぁいいや。誰か持ってるでしょ。
リビングに向かい、両親の分を分けてもらうことに。
しかし、運悪く、母もちょうど切らしていた。
そんな……これじゃ宿題ができない!
お父さんに頼んで買ってきてもらおうか。
……いや、今電話しても、運転してたら取れないよね。
……帰ってくるまで待つ?
でも、もしお父さんも持ってなかったら……。
それに、残業で遅くなる可能性もある。
夜にはお店閉まっちゃうし……今から買いに行くしかなさそうだ。