Rain shadow─偽りのレヴェル─




『陰に降る雨はすっごい綺麗なんだよ!!陽の光だけがすべてじゃないから!!
僕の妹をいじめるな!!このハゲ!!バカ!!タコ!!』



だからこの名前には、そんな意味が込められているって思うことにする。

いいよねお兄ちゃん。


こうして勝手な行動をしたことについても謝らない。

だってわたし、こんなふうに気持ちを届けたことなんて生まれて初めてだよ。



「いいか幽霊、烏、狐、毒蛇…っ!!お前らは今も僕たちRain shadowの支配下なんだ……!!」



放送という形にしたのは正解。

たとえ全身が震えていたとしても、なんとか声だけを抑えればいいだけなのだから。



「だから覚悟しておけ……!!僕には久遠 綾都もついてるってことを…!!
僕らRain shadowを甘く見たら痛い目見るってことを…っ!!」



わたしは今日から偽りの双子として生きていくんだ。

あなたの代わりにRain shadowの参謀として、生きていく。


たとえいつかの反逆者になろうとも。



「それでも文句があるというのなら……、
僕が直々に相手してやるから遠慮なく名乗りを上げろっ!!」



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