こんなこと誰も望んでない

「冗談はさておき、最近白嘩【びゃっか】の動きがおかしい」


『あたしも思ってた所。もしかしたら何かあるのかもしれない』


「だな。百嘩に誰か送るか?」


『…裏で動いてるのが百嘩にバレたら何をするかわかんない。無闇に動かないのが無難でいいと思う』


「分かった。取り敢えず様子見だな」


『うん。他に怪しいことはない?』


「今のところはな」


『わかった』




カツカツカツ




静かな廊下に響き渡るのはあたしとあおの足音だけ


無駄に広いこの屋敷



あたし達がいつも居る部屋と会議室はとてつもなく離れている


あたし達のいつもいる所は3階の端っこで会議室は2階の端っこ


部屋のある所とか色々意味は決まっている



1階には下っ端達がいる客間スペース

2階は会議室とか仕事に必要な医務室などがある

3階には幹部の各部屋があってシャワールームとかトイレとか少し生活感のある階

4階にはすごく大事なことが記されている資料などが集まっている資料部屋や図書館などがある

5階の最上階には屋根が透明のガラスになっていてくつろぐスペースや仮眠部屋などがある



4階に入るには暗証番号を打たないと絶対に入れないようになっている

それに顔認証や指紋認証もあるので一般人では入ることは不可能。

幹部ですら入ったことの無い人はいる

防犯カメラも無数にある

それくらい頑丈な警備になっている
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