若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
程よく鍛えられたシルエット、サーフパンツから覗く長い脚を見せつけられて、拒むことなどできるだろうか。

「触れたいって、思っちゃった」

慶の胸もとに唇を当てると、顔を押し上げられ、熱のこもったキスを施された。

背中のストラップに指を差し込まれ、結び目を解かれる。

緩んだ水着からふるんと胸がこぼれ落ちそうになり、慌てて手で支えた。

「こんな場所で脱がすなんて」

「誰も見ていない」

体が吸い付くくらい強く抱かれ、美夕の胸の柔らかさと慶の筋肉の硬さが重なる。

いつもとは少し違う、不思議な抱かれ心地。ちゃぷちゃぷと跳ねる水が、体の感度を高めていく。

慶は耐えきれなくなったのか、美夕を横抱きにした。プールの端にある階段を、美夕を抱いたまま上っていく。

水を纏った体は重い。慶の腕にはかなりの重量が圧しかかったに違いないが、涼しい顔でプールサイドに上がりウッドチェアに美夕を寝かせる。

「ん……慶……」

ベッドまで連れていってと言いたいけれど、体が疼いて待てそうもない。

チェアに横たわる美夕に、慶は幾度もキスを落とす。

「……笑っていいぞ。十も年下の若妻に熱を上げている夫を」

「笑ってあげないわ。私を見てくれないと困るもの」

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