若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
夫が寝室にやってくるまで、まだ当分かかるだろうと、雑誌でも読んで時間を潰すことにした。
部屋の電気はつけたままベッドに半身を埋めて、携帯端末からデジタル雑誌をダウンロードする。
ファッションやコスメなど、十代後半から二十代前半の女性をターゲットにした情報誌『RuRu』――美夕の愛読誌だ。
雑誌の編集者になりたいと考えたことがあるほど、美夕は雑誌を読むのが好き。
――なのだが、記事を眺めてもどうも頭に入ってこないのは、自身の今後が気がかりだからか。
(やっぱり気にしないなんて無理だわ。初めてなんだもの)
露出した胸の谷間を見下ろして、携帯端末を持つ手がカタカタと震え始める。
考えないようにしていたはずなのに体は正直で、緊張と恐怖が押し寄せてきた。
美夕はドライではあるが、臆病でもある。頭ではどうするべきか割り切れても、心がついてこないときがある。
夫婦となって初めての会話が、体を使ったものになるとは思ってもみなかった。
それどころか、美夕はこれまで男性とそういうことをした経験がない。
部屋の電気はつけたままベッドに半身を埋めて、携帯端末からデジタル雑誌をダウンロードする。
ファッションやコスメなど、十代後半から二十代前半の女性をターゲットにした情報誌『RuRu』――美夕の愛読誌だ。
雑誌の編集者になりたいと考えたことがあるほど、美夕は雑誌を読むのが好き。
――なのだが、記事を眺めてもどうも頭に入ってこないのは、自身の今後が気がかりだからか。
(やっぱり気にしないなんて無理だわ。初めてなんだもの)
露出した胸の谷間を見下ろして、携帯端末を持つ手がカタカタと震え始める。
考えないようにしていたはずなのに体は正直で、緊張と恐怖が押し寄せてきた。
美夕はドライではあるが、臆病でもある。頭ではどうするべきか割り切れても、心がついてこないときがある。
夫婦となって初めての会話が、体を使ったものになるとは思ってもみなかった。
それどころか、美夕はこれまで男性とそういうことをした経験がない。