若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
……いや、美夕もまた、キスをしたい気分だったのかもしれない。
それが酒のせいなのか、別の要因なのかは本人も自覚できていないが。
「なら、していいです」
許可を与えると、雄々しくて精悍な影がゆっくりと近づいてきて、美夕の目の前を覆った。
唇に柔らかくて甘い感触。
それが、次第に強く深く交わって、一秒二秒と経つごとにわけがわからないほどめちゃくちゃに重なった。
――いや、めちゃくちゃにしてほしいと願った。おそらく慶も、そうしたいと思ったのだろう。
気まぐれにしては、まるでこうするのをずっと堪えていたかのような、情熱的なキスだった。
慶の熱い手が美夕の頬に触れ、指先が耳をなぞり、髪をぐしゃぐしゃにかき乱す。
喉の奥から「んっ……」と甘い吐息が次々と溢れ出し、沈黙を埋めていった。
いつの間にか美夕の体の上に慶が跨っている。硬くて逞しい体が美夕の胸やお腹や太ももの柔らかい部分にぶつかって、心地いいとすら思った。
気が付けば、美夕まで慶の背中に腕を回し受け入れている。
彼の頭を抱き寄せ、その唇にかぶりつく。
こんなことをするのは初めてのはずなのに、本能でできた。心地よくなる方法を、体は知っていた。
それが酒のせいなのか、別の要因なのかは本人も自覚できていないが。
「なら、していいです」
許可を与えると、雄々しくて精悍な影がゆっくりと近づいてきて、美夕の目の前を覆った。
唇に柔らかくて甘い感触。
それが、次第に強く深く交わって、一秒二秒と経つごとにわけがわからないほどめちゃくちゃに重なった。
――いや、めちゃくちゃにしてほしいと願った。おそらく慶も、そうしたいと思ったのだろう。
気まぐれにしては、まるでこうするのをずっと堪えていたかのような、情熱的なキスだった。
慶の熱い手が美夕の頬に触れ、指先が耳をなぞり、髪をぐしゃぐしゃにかき乱す。
喉の奥から「んっ……」と甘い吐息が次々と溢れ出し、沈黙を埋めていった。
いつの間にか美夕の体の上に慶が跨っている。硬くて逞しい体が美夕の胸やお腹や太ももの柔らかい部分にぶつかって、心地いいとすら思った。
気が付けば、美夕まで慶の背中に腕を回し受け入れている。
彼の頭を抱き寄せ、その唇にかぶりつく。
こんなことをするのは初めてのはずなのに、本能でできた。心地よくなる方法を、体は知っていた。