きっと、恋をしている
その夜、早速先輩からメッセージがきた。

【真柴拓真でーす。】

先輩の名前って、こんな字書くんだ。
私はぼんやりとメッセージを眺めながら、返信を迷いながら打っていた。

【川瀬温です。よろしくお願いします】

…送信。
送った後に、文章が堅すぎたのではないか、おかしくないかと心配になったりした。
しかし先輩からの返信はすぐには返ってこなかった。
あれから10分、30分…。
そして1時間足らずになったころ、携帯の通知音が鳴った。
私は慌てて携帯の画面に目をやる。

【ハルって、そんな字だったの?いい名前】

その返信を見た瞬間、胸から何かが“ぶわっ”と込み上がって来るような、足浮くような、そんな感覚に陥った。
ただ、そんなメッセージが来ただけなのに。
< 16 / 16 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop