きっと、恋をしている
好きな人は…一応、いる。
中学1年の頃からずっと片思いだ。
でも高校は違うし、2つ上の先輩だし、なかなか会える機会も無い。
きっとこのまま、憧れで終わってしまう恋なんだろうな…。
「温?」
そんな涼子の声でハッと我に帰った。
「あ、ごめん、なに?」
「何ぼーっとしてんの。一緒にアイス食べよ?」
そう言って涼子は私にアイスの販売機を指差した。
アイスを買った私たちは、学食の前にあるベンチに腰掛けて食べることにした。
「美味しいね」
アイスを口で溶かしながら涼子にそう言った。
涼子もアイスを食べながら、頷いていた。
ふと、隣のグラウンドの方に目を向けると、先輩たちがじゃれて遊んでいた。
「男の子って、高校生になっても男の子って感じだね」
私が涼子に言うと、涼子はいーっと渋い顔をして私にこう言った。
「涼子ね、男の子苦手」
「そうなの?クラスの子とは話せるよね?」
私は半分くらいになったアイスを咥えたままそう問いかけた。
「んー、まあ毎日会ってるからそりゃー話せるよ。でもなんだろ?恋愛が苦手って言うのかな?変に喋れなくなっちゃう」
私は“ふーん”と返事をした。
まあ私も片思いの先輩の前だとなんにも話せなくなっちゃうから、涼子の言いたいことはわからなくもないけど。
「あ、もうすぐ授業始まるじゃん。戻ろっか!」
そう言って涼子は可愛らしくぴょんっとベンチから立ち上がった。
中学1年の頃からずっと片思いだ。
でも高校は違うし、2つ上の先輩だし、なかなか会える機会も無い。
きっとこのまま、憧れで終わってしまう恋なんだろうな…。
「温?」
そんな涼子の声でハッと我に帰った。
「あ、ごめん、なに?」
「何ぼーっとしてんの。一緒にアイス食べよ?」
そう言って涼子は私にアイスの販売機を指差した。
アイスを買った私たちは、学食の前にあるベンチに腰掛けて食べることにした。
「美味しいね」
アイスを口で溶かしながら涼子にそう言った。
涼子もアイスを食べながら、頷いていた。
ふと、隣のグラウンドの方に目を向けると、先輩たちがじゃれて遊んでいた。
「男の子って、高校生になっても男の子って感じだね」
私が涼子に言うと、涼子はいーっと渋い顔をして私にこう言った。
「涼子ね、男の子苦手」
「そうなの?クラスの子とは話せるよね?」
私は半分くらいになったアイスを咥えたままそう問いかけた。
「んー、まあ毎日会ってるからそりゃー話せるよ。でもなんだろ?恋愛が苦手って言うのかな?変に喋れなくなっちゃう」
私は“ふーん”と返事をした。
まあ私も片思いの先輩の前だとなんにも話せなくなっちゃうから、涼子の言いたいことはわからなくもないけど。
「あ、もうすぐ授業始まるじゃん。戻ろっか!」
そう言って涼子は可愛らしくぴょんっとベンチから立ち上がった。