きっと、恋をしている
家に着くと私はベッドにバタンっと倒れるようにつっ伏した。
なんだか疲れて、そのままウトウトと眠ってしまった。

目が覚めると窓の外は暗くて、携帯で時間を確認すると、あれから1時間ほど寝てしまっていたようだった。
そしてその日は、ご飯を食べていつもより早めに就寝した。
明日は楽しい1日でありますように、そう願いながら眠りについた。

次の日、私は涼子と全校集会のため、体育館へと向かっていた。

「抜き打ちの頭髪検査らしいよ」

涼子は自分の髪を撫でながら言った。
私たちはローファーを上履きには履き替えながら、全校集会がだるいと愚痴をこぼしていた。
私は涼子とのおしゃべりに夢中になりすぎて、前を見ずに歩いていた。
すると涼子が慌てた顔で私を見た。
異変に気付いたときにはもう遅かった。
私は涼子の目線の先を振り返った瞬間に、誰かとぶつかった。

「わぁっ?!」

一瞬のことで、何が起きたのかわからずにいる。
すぐに体勢を立て直して、誰かにぶつかってしまった事を理解した。
ぶつかった相手に謝るため、私は顔を上げる。
そこに居たのは…
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