スキナダケ
「入って」
「入る?ここに?」
「うん。入って」
「無理だよ…どういうこと?焼却炉に入るなんて…意味分かんないよ」
「じゃあいいよ。話をしたかっただけなんだけどな。痛いことしたくなかったけど、この場で刺殺か絞殺か、選んでくれる?」
「ぅううッ…嘘だよ!嘘!入るから!」
焼却炉の中に入るには少し高くなっている。
手錠をかけていないほうの手でよじ登ろうとしたけれど夕海の力では無理で、男性が持ち上げて、夕海が上に登ることで引っ張られるハナの手首もすごく痛かったから続いて登った。
外から見るよりも内部はもっと煤臭くて、夕海は口元を手で押さえた。
ママの骨の上に座っていることになる。
切り捨てたはずだったのに、結局はここでママと混ざり合うのかと思ったら嘲笑のような笑いが出てしまう。
「怖い?」
触れた夕海の頬は冷たい。
くちびるも赤みを失くして白っぽく、カサついてるように見えた。
「入る?ここに?」
「うん。入って」
「無理だよ…どういうこと?焼却炉に入るなんて…意味分かんないよ」
「じゃあいいよ。話をしたかっただけなんだけどな。痛いことしたくなかったけど、この場で刺殺か絞殺か、選んでくれる?」
「ぅううッ…嘘だよ!嘘!入るから!」
焼却炉の中に入るには少し高くなっている。
手錠をかけていないほうの手でよじ登ろうとしたけれど夕海の力では無理で、男性が持ち上げて、夕海が上に登ることで引っ張られるハナの手首もすごく痛かったから続いて登った。
外から見るよりも内部はもっと煤臭くて、夕海は口元を手で押さえた。
ママの骨の上に座っていることになる。
切り捨てたはずだったのに、結局はここでママと混ざり合うのかと思ったら嘲笑のような笑いが出てしまう。
「怖い?」
触れた夕海の頬は冷たい。
くちびるも赤みを失くして白っぽく、カサついてるように見えた。