スキナダケ
ハナちゃんがインターネットの闇サイトで毒薬を購入したこと、お母さんに使った毒薬のこと。

それらを二人で飲んで、最後はお母さんを焼いた焼却炉で火葬する。

彼氏のことは首吊りみたいに木から吊るす、ってだけ聞いて、どういうこと?どうやって?って、少し興味が湧いてしまった自分が怖かった。

ハナちゃんはなんにも分かってない。

自分のことが要らなくなった、夕海は可愛いハナが好きだったんだ、ハナがハナじゃなくなっちゃったから、そんな男に手を出したんだろうって。

間違ってる。

私はハナちゃんが要らなくなったことなんて一瞬も無いし、誰でもよかったわけじゃない。

彼氏と付き合い始めたきっかけはSNSでの出会い。
ハナちゃんが自殺志願者をSNSで探してるって本人から聞いた時、ネットにはそんなにも死にたがりが溢れてるのかって気になって、SNSを始めた。

そこで出会ったのが彼だった。
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