スキナダケ
きちんとハナちゃんの身体に毒を注入出来たかは分からない。
ほとんど同時に私の意識は落ちた。
目覚めた時には視界は真っ暗で、夜の暗さでも目をつむってるのでも無いって分かった。
一瞬、私も死んだんだって思った。
パパは私に毒なんて引き渡してなくて、ペットボトルの中身はすり替わってなくて、私はしっかりハナちゃんに殺されたんだと思った。
おもむろに振り上げた右手が焼却炉の鉄壁にぶつかって、ゴンッ…って鈍い音がした。
痛みを感じる。
左腕の痺れも。
手を伸ばしたら、人生で感じたことは無い、冷たくて固いけれど人の肌の感触を感じた。
ハナちゃん…。
あぁ、私、生きてる。
そしてハナちゃんは死んだ。
ハナちゃんが、死んだんだ。
私の手で…。
ほとんど同時に私の意識は落ちた。
目覚めた時には視界は真っ暗で、夜の暗さでも目をつむってるのでも無いって分かった。
一瞬、私も死んだんだって思った。
パパは私に毒なんて引き渡してなくて、ペットボトルの中身はすり替わってなくて、私はしっかりハナちゃんに殺されたんだと思った。
おもむろに振り上げた右手が焼却炉の鉄壁にぶつかって、ゴンッ…って鈍い音がした。
痛みを感じる。
左腕の痺れも。
手を伸ばしたら、人生で感じたことは無い、冷たくて固いけれど人の肌の感触を感じた。
ハナちゃん…。
あぁ、私、生きてる。
そしてハナちゃんは死んだ。
ハナちゃんが、死んだんだ。
私の手で…。