スキナダケ
「同性愛者?それも小児性愛者?」

「…はっ…ははっ…お前は本当にバカだな」

「だって、そういうことでしょ」

「華楽。お前は自分の価値を分かってない。お前は心臓を与えられたアートだ。何も持ってなくてもお前はその体だけで生きていける。お前自身が強くならなくても、どこででも。俺はお前の人生を所有したかったんだ。この手でお前を閉じ込めておけるなら金も女も惜しくねぇよ。」

「奴隷、ってわけだ?」

「奴隷みたいな生活させてるか?」

「…ううん。感謝してるよ、お父さん」

お父さんはソファに戻ってまたビールを呑み始めた。
ハナはチェアから立ち上がって、リビングを出た。
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