スキナダケ
「夕海、今日ちょっと出掛けてくるから。夕海もたまには出掛けてきたら?」

「どこ行くの」

まだ朝の八時をちょっと過ぎたくらいだった。
夕海はハナの部屋の勉強机の上で宿題のプリントを広げていた。

夕海は商業高校に通ってるらしい。
簿記とかビジネス基礎の課題も沢山あった。

定時制のハナは普通に比べると宿題もだいぶ少ない。
ハナにとっては山ほどだけど。

「うん、ちょっとね。知り合いの子に会ってくる」

「友達?」

「友達ってわけでもないけど。SNSで仲良くなったんだ。会ってみたいねって話になって」

「ふーん?」

夕海は立ち上がって、着替えをしていたハナに近付いてきた。

いわゆる「地雷系」ってやつ。
ブラウスもスカートもふりふり。

スカートの丈がちょっと短い。
目の前の夕海の脚と比べたら、ハナはやっぱり男の脚だ。
そろそろキツイなって思ってしまった。

やっぱやーめた。
履いてたスカートを脱いだ。

近付いてきた夕海が剥き出しのハナの太ももに触れて、くちびるにキスをした。
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