スキナダケ
「分かんない。風邪かも」
「絶対声変わりだよ。でもそこまで低くはならなそう」
夕海はなんてことないみたいに言った。
ハナにとっては深刻な問題だった。
人と違うハナを夕海は好きなんだったら?
そこら辺の人間と同じ、普通の人になってしまったら夕海はハナに興味を無くしてしまうかもしれない。
そしたらまたひとりぼっちで空っぽのハナに戻るだけなんだけど、
一度知ってしまった「依存」が無くなってしまうのが怖かった。
こんなのハナらしくない。
ハナは一人でも大丈夫なはずなのに。
だってきっと最初から、夏休みが終われば夕海は居なくなる。
ずっと、なんて無い。
「絶対声変わりだよ。でもそこまで低くはならなそう」
夕海はなんてことないみたいに言った。
ハナにとっては深刻な問題だった。
人と違うハナを夕海は好きなんだったら?
そこら辺の人間と同じ、普通の人になってしまったら夕海はハナに興味を無くしてしまうかもしれない。
そしたらまたひとりぼっちで空っぽのハナに戻るだけなんだけど、
一度知ってしまった「依存」が無くなってしまうのが怖かった。
こんなのハナらしくない。
ハナは一人でも大丈夫なはずなのに。
だってきっと最初から、夏休みが終われば夕海は居なくなる。
ずっと、なんて無い。