桜色-出会い-
あたしは架菜に医者の所に連れて行かれた。
「あ〜〜〜
頭を強く打って一時的な記憶喪失になったんでしょう。
しばらく様子を見ていて下さい。」
あたし記憶喪失なんだ………
あの人は誰??
「ねぇねぇ、架菜……
あの可愛い子誰なの…??」
「ほんとに思い出せないんだね……
夏美の彼氏だよ…??
そのネックレスも藤崎がくれたって夏美喜んでたよ??」
え……………
そうだったんだ…
「夏美………
ちょっといいか??」
あ………
藤崎君だっけ…??
「あ、はい。」
藤崎君は一瞬悲しそうな顔をした。
見たことあるような……
「お前ほんとに思い出せないのか??
俺の事……」
「あ……
ごめんなさい…
ほんとに思い出せないんです。」