再び、光が差す-again-〈下〉
動き始める時計
一條綺月(いちじょん はづき)がカオルの家を出て、自分の家に戻ってきてから二ヶ月が経った。
相変わらず母は仕事に追われ忙しくしていた。
丸二日会わないこともあったが、一度は帰ってきているのか必ず夜ご飯の準備はされていた。
そんな中でも何度か夜ご飯を一緒に食べることはあった。でも会話が弾むことは無かった。
元々母は無口の人だったので、そこはあまり気にはしていない。
それでも、あの楽しかったカオルの家の出来事を思い返すと物凄く寂しくなる。
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