再び、光が差す-again-〈下〉
「人のこと呼び付けておいて、さっそく枕代わりにするのやめてくれる?」
溜まり場に着いて、ソファーに座ると真っ先に私の太ももを枕代わりにしてカオルが頭を乗せてきた。
何もセットしていないフワフワなカオルの髪が素肌に当たってこしょばゆい。
「綺月の太ももプニプニしてて寝心地最高」
「うっさい」
上から睨むと、カオルは鼻で笑いながら腕を組み寝る体勢に入る。
「ちょっと、寝ないでよ!
私すぐに帰るんだから」
「は?なんで?」
「なんでって、課題やってないし、お母さん今日は早く帰ってくるって連絡あったから」
カオルは嫌そうに眉間に皺を寄せると、渋々体を起こす。
やっと重たい頭が無くなり自由が利く。