再び、光が差す-again-〈下〉
やっと泣き止み、落ち着いた頃にアザミの溜まり場から出ると、Againメンバーが勢揃いしていた。
アザミのメンバーは一階でほぼ倒れていて、Againが殴り倒したのだとみんなの血に染まった手や腫れた顔を見て分かる。
私はずっと杏樹の説得に必死で一階で何が起きてたのか全く耳に入ってなかったようだった。
カオルに連れられやっと外に出ると、すぐに菜穂が駆け寄る。
「綺月〜!大丈夫なの!?ねぇどこも怪我してない!?」
菜穂は私の身体をベタベタと触りながら確認してくる。
菜穂の目は泣いた跡が残っていて、よく幸人が羽織っている上着を着ていた。
私は騒ぐ菜穂に何も言わず抱き締める。
「ど、どうしたの?」
「無事で良かった」
「…うん」
やっと安心出来た私は、足から徐々に力が抜け、膝から崩れ落ち菜穂に身体を預ける。
「え?綺月?綺月!」
意識が朦朧としてきて、菜穂の慌てた声が徐々に薄れていき、重たい瞼に逆らえず私は目を閉じた。
アザミのメンバーは一階でほぼ倒れていて、Againが殴り倒したのだとみんなの血に染まった手や腫れた顔を見て分かる。
私はずっと杏樹の説得に必死で一階で何が起きてたのか全く耳に入ってなかったようだった。
カオルに連れられやっと外に出ると、すぐに菜穂が駆け寄る。
「綺月〜!大丈夫なの!?ねぇどこも怪我してない!?」
菜穂は私の身体をベタベタと触りながら確認してくる。
菜穂の目は泣いた跡が残っていて、よく幸人が羽織っている上着を着ていた。
私は騒ぐ菜穂に何も言わず抱き締める。
「ど、どうしたの?」
「無事で良かった」
「…うん」
やっと安心出来た私は、足から徐々に力が抜け、膝から崩れ落ち菜穂に身体を預ける。
「え?綺月?綺月!」
意識が朦朧としてきて、菜穂の慌てた声が徐々に薄れていき、重たい瞼に逆らえず私は目を閉じた。