再び、光が差す-again-〈下〉
【カオルside】
「…いるなら入りなさい」
綺月が眠ったことを確認してから、綺月の母親はドア越しからそう口にする。
綺月の母親に促され、ゆっくりと病室のドアを開ける。
「また眠ったわ、暫くは起きないと思う」
それを聞いて安堵して肩を落とす。
そして、頭を深々と下げる。
「本当にすみませんでした」
綺月を巻き込んでしまったことに、俺は心の底から謝る。
「どこも怪我をせずに帰ってきたわ。
あなたは約束を守ったじゃない、どうして謝るの?」
「…でも、結局こうなってるわけだし」
「綺月は昔から疲れが溜まるとすぐに熱を出すの、問題ないわ」
問題ないと言っても、頭を上げない自分に綺月の母親はため息を零す。
「少し話をしましょう」
提案を持ちかけられ、俺はゆっくりと顔を上げた。
「…いるなら入りなさい」
綺月が眠ったことを確認してから、綺月の母親はドア越しからそう口にする。
綺月の母親に促され、ゆっくりと病室のドアを開ける。
「また眠ったわ、暫くは起きないと思う」
それを聞いて安堵して肩を落とす。
そして、頭を深々と下げる。
「本当にすみませんでした」
綺月を巻き込んでしまったことに、俺は心の底から謝る。
「どこも怪我をせずに帰ってきたわ。
あなたは約束を守ったじゃない、どうして謝るの?」
「…でも、結局こうなってるわけだし」
「綺月は昔から疲れが溜まるとすぐに熱を出すの、問題ないわ」
問題ないと言っても、頭を上げない自分に綺月の母親はため息を零す。
「少し話をしましょう」
提案を持ちかけられ、俺はゆっくりと顔を上げた。