再び、光が差す-again-〈下〉
全授業を終え、学校を出ると幸人と話をしようと私は溜まり場へと向かう。

あと少しで溜まり場に着く位置で私はおもむろに足を止めた。


「…あれ?」


いつからか、自分の手が震えていることに気付く。

足が鉛みたいに重く、竦んで動けない。


「…なんで」


Againのみんなが怖いわけでは無い。

会いたくないわけでも無い。

でもなぜか冷や汗が止まらなくて、手の震えが徐々に大きくなる。

耐えられずにその場にしゃがみ込む。

どうしよう、動けない…分からない…

その時、バイクが自分の横を通り過ぎていく。

それは徐々に遠ざかって行ったと思ったら、また大きくなって私の近くで止まる。


「綺月ちゃん?」


この声は、雪希?

私が顔を上げると、いつの間にか退院していた雪希が目の前にいた。
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