再び、光が差す-again-〈下〉
私はカオルのキスに応えるように、首に手を回すと、カオルが驚いて離れようする。


「…まだダメ」


今度はカオルを引き寄せ自分からキスをするが、すぐに引き剥がされる。

私は不貞腐れてカオルの顔を睨む。


「マジでやめろ…俺の性欲舐めてんのか?」


カオルは耳を真っ赤にして火照っていた。

それがなんか可愛くて、私は思わず吹き出す。


「おい、笑ってられるのも今のうちだぞ」

「いいよ」


私は笑って承諾をする。

カオルは何に対しての"いいよ"なのか分からないのか、首を傾げる。


「いいよ」


私はもう一度口にする。
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