再び、光が差す-again-〈下〉
その次の日、私は意を決して菜穂に相談してみた。


「ふ〜〜〜〜〜〜ん」


菜穂ならカオルが何を考えているか分かると思って相談したのに、なぜか面白そうにニコニコしながら可笑しな反応を見せる。


「ちょっと、真面目に相談してるんだからその意味深な反応やめて」

「要するに、綺月は狼だったカオルが順従な犬になって物足りないってことでしょ?」

「っ誰がそんなこと言ったよ!」

「え〜違うの〜?」


だからそのニヤケ面をやめて!

私は真っ赤な顔で菜穂の発言に抗議する。


「私はただカオルが何考えてるのかを知りたくて!また何かよからぬ事を考えてるんじゃないかって不安で…」

「じゃあカオルに聞いたらいいじゃん。
どうして最近全然キスしてくれないの?って」

「だからそんなんじゃないって!」
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