再び、光が差す-again-〈下〉
「一喜が来てから、お前らにも話しておきたいことがあるんだ」


ずっと黙ってみんなの会話を聞いていた聡が、良いタイミングで口を開いた。


「これからのAgainのことを、お前らと一緒に考えたい」


神妙な面持ちで聡は一人一人顔を見る。

時間は淡々と過ぎる訳では無い。

いつだって人は分岐点の前に立たされて、選択を迫られながら、一つの選択を選ばなければいけない。

前に進むためには、またその分岐点の前に立つしかないんだ。

俺はゆっくりと目を閉じた。
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