再び、光が差す-again-〈下〉
「じゃあ俺の家来いよ」

「一喜の家汚ねぇじゃん」

「おいコラ、いつの話してんだよ、片付けぐらいもう出来るわ」

「あっ、嘘っすよ。この前遊びに行ったら足の踏み場無かったです」


一喜さんのすぐにバレる嘘は、雪希のタレコミによりほんの数秒でバレる。

そんな馬鹿正直な雪希の頭を一喜さんは叩いた。


「ユキん家は?綺麗じゃん?」

「あ、駄目。今日は菜穂が泊まるから」

「え、もう家に出入りする仲なの?君達付き合って何日よ」


幸人は躊躇いも無く断り、それに雪希が食いつくと、菜穂はしどろもどろで否定する。

杏樹が誰の家に泊まるか論争が起きている中、いきなりカオルが私の耳元に顔を近づける。
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