再び、光が差す-again-〈下〉
「カオルに触れられるのは、その…好きだし…」
恥ずかしさでどんどん声が小さくなる。
だけど最後まで言いたくて、最後の一文を頑張って伝える。
「触り、たいし…」
人生で群を抜いて今が一番恥ずかしいと私は思っていた。
なのに、カオルからは何の反応も無く、私は恐る恐る顔を見ると、すぐに勢いよくヘルメットを被せられる。
「えっ、なに、ちょっと」
「頼むから、俺を送り狼にしないでくれ」
なんだそれ…
「カオルは私の彼氏であって、狼ではない気が…」
「今はマジで黙れ、綺月を無事に家まで送り届ける任務だけに集中させて」
何やらカオルは自分自身の何かと戦っているようで、私は可笑しくてヘルメットの中で笑った。
恥ずかしさでどんどん声が小さくなる。
だけど最後まで言いたくて、最後の一文を頑張って伝える。
「触り、たいし…」
人生で群を抜いて今が一番恥ずかしいと私は思っていた。
なのに、カオルからは何の反応も無く、私は恐る恐る顔を見ると、すぐに勢いよくヘルメットを被せられる。
「えっ、なに、ちょっと」
「頼むから、俺を送り狼にしないでくれ」
なんだそれ…
「カオルは私の彼氏であって、狼ではない気が…」
「今はマジで黙れ、綺月を無事に家まで送り届ける任務だけに集中させて」
何やらカオルは自分自身の何かと戦っているようで、私は可笑しくてヘルメットの中で笑った。