再び、光が差す-again-〈下〉
「聡が言ってただろ、Againを引き受けるか、ここで終わらせるか」
鋭い目つきで海斗を睨む。
「勝手に飲むなよ」
「女みたいにちまちま飲んでるからだ」
悪びれも全く無い海斗に大きい舌打ちをする。
海斗が言った通り、以前杏樹が来た時に聡から話があった。
元々Againを再結成したのは、杏樹を取り戻すためで、杏樹が戻って来た今Againを続けていく理由は無くなった。
そんな聡と一喜はゆくゆくはAgainから抜けると俺達に告げた。
Againを終わらせたくないなら、この中の誰かが総長になる必要があった。
この場所は、俺達にとっては大事で、この場所が住む家のようになっているメンバーもいる。
そんな居場所を奪うことはとても酷だし、なにより俺達も失いたくはなかった。
だけど暴走族が次々と消えていく中で、いつまでもここに縋りついてはいられない。
いずれはAgainも消える存在だ。
一度は解散しているし、再結成された理由もメンバーはみんな理解している。
頭の片隅にいつか終わりが来るとみんな分かっている。
残すべきか、手放すべきか、俺も海斗も幸人も雪希も決めかねていた。
「ちゃんと考えよう」
幸人の言葉に全員が頷いた。
鋭い目つきで海斗を睨む。
「勝手に飲むなよ」
「女みたいにちまちま飲んでるからだ」
悪びれも全く無い海斗に大きい舌打ちをする。
海斗が言った通り、以前杏樹が来た時に聡から話があった。
元々Againを再結成したのは、杏樹を取り戻すためで、杏樹が戻って来た今Againを続けていく理由は無くなった。
そんな聡と一喜はゆくゆくはAgainから抜けると俺達に告げた。
Againを終わらせたくないなら、この中の誰かが総長になる必要があった。
この場所は、俺達にとっては大事で、この場所が住む家のようになっているメンバーもいる。
そんな居場所を奪うことはとても酷だし、なにより俺達も失いたくはなかった。
だけど暴走族が次々と消えていく中で、いつまでもここに縋りついてはいられない。
いずれはAgainも消える存在だ。
一度は解散しているし、再結成された理由もメンバーはみんな理解している。
頭の片隅にいつか終わりが来るとみんな分かっている。
残すべきか、手放すべきか、俺も海斗も幸人も雪希も決めかねていた。
「ちゃんと考えよう」
幸人の言葉に全員が頷いた。