再び、光が差す-again-〈下〉
カオルが落ち着きを取り戻すと、私は家の灯りがまだ点いていないことを確認してから、近くの公園で少しの間話をすることにした。


「まだ雪希を襲ったのが誰なのかっていうのは分からない」

「でも、大体検討はつく？」

「まぁ十中八九俺達を敵対視してる暴走族だろう。
雪希が目を覚まして直接本人から聞くまでは分からないけど」


Againを敵対視している暴走族はいくつあるんだろうか。

確かに私は暴走族のことなんて分かりはしないし、ましてや喧嘩や抗争に発展する行為はもっと分からない。

もしこれから先、抗争なんて起きてしまったらどうなるのだろうかと考えるだけて全身が震えた。


「バイトとか急に休んだからクビになるかもなぁ」

「もしそうなったらまた夜のバイトやればいいじゃん」

「それは拒否」

「え？何で？」


実際のところ、夜のバイトは時給も高いし働いたことのあるカオルだったらむしろ向こうも欲しがるだろう。

なのにカオルは即答で首を振る。
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