再び、光が差す-again-〈下〉
次の日テストの結果が出て、私は学年一位を無事に継続し、菜穂は今までの中で最高順位を叩き出した。
教師が薦めた難関大学を全て断り、教育大学一本で行くことを担任に伝えると「そうか」と頷き、難関大学へ強要したりはしなかった。
さすがに色んな先生から勿体ないと言われたが、担任だけは「お前に合ってるよ」と言ってくれた。
将来が決まり、そろそろ受験勉強に全力で取り組まないとと意を固めている中、私の家のインターホンが鳴る。
私は誰か確認し、急いで家の扉を開けると、そこには大きな荷物を持った海斗が立っていた。
「…え?なんで?」
驚いて目を見開く私に、海斗は「よっ」と手を上げる。
「前言ったこと覚えてるか?」
「...えっ?」
前言ったこと?
私は何のことを言っているのか分からず首を傾げる。
教師が薦めた難関大学を全て断り、教育大学一本で行くことを担任に伝えると「そうか」と頷き、難関大学へ強要したりはしなかった。
さすがに色んな先生から勿体ないと言われたが、担任だけは「お前に合ってるよ」と言ってくれた。
将来が決まり、そろそろ受験勉強に全力で取り組まないとと意を固めている中、私の家のインターホンが鳴る。
私は誰か確認し、急いで家の扉を開けると、そこには大きな荷物を持った海斗が立っていた。
「…え?なんで?」
驚いて目を見開く私に、海斗は「よっ」と手を上げる。
「前言ったこと覚えてるか?」
「...えっ?」
前言ったこと?
私は何のことを言っているのか分からず首を傾げる。