再び、光が差す-again-〈下〉
私は納得したような、でもどこか腑に落ちないような顔で「なるほど」と相槌を打った。
「だとしたら、私よりも菜穂の家がいいんじゃない?」
「幸人がキレる」
「え?知ってる?
私もカオルと付き合ってるんだけど」
その論理でいくと、菜穂の家が除外されるなら、私の家も除外されるべきでは?
私はやっぱり腑に落ちず、苦い顔をする。
「知りたいんだよ、お前のこと」
海斗は汗をかいたグラスを手に取り、また麦茶をゴクリと喉を鳴らしながら一口飲む。
「お前が来てから、止まっていた時間がそれぞれ動き出した」
時計の針がやけに部屋の中で響く。
それほど静寂に包まれていて、海斗の声は私の耳にハッキリと届く。
「だとしたら、私よりも菜穂の家がいいんじゃない?」
「幸人がキレる」
「え?知ってる?
私もカオルと付き合ってるんだけど」
その論理でいくと、菜穂の家が除外されるなら、私の家も除外されるべきでは?
私はやっぱり腑に落ちず、苦い顔をする。
「知りたいんだよ、お前のこと」
海斗は汗をかいたグラスを手に取り、また麦茶をゴクリと喉を鳴らしながら一口飲む。
「お前が来てから、止まっていた時間がそれぞれ動き出した」
時計の針がやけに部屋の中で響く。
それほど静寂に包まれていて、海斗の声は私の耳にハッキリと届く。