再び、光が差す-again-〈下〉
「綺月ちゃん、心配してくれてありがとうね、でもごめんね、私は好きでやってるから」
まだ未成年の子供の私が出来ることなんて一つもない。
紀子さんのしたいことを否定する権利は私には勿論ない。
私は手の震えが止まらなくなり、ギュッと握る力を手に集中させる。
暫くすると、母が病室に現れた。
「綺月ちゃんのお母さんですね、この度は夜遅くにすみません」
「いえ、お加減はいかがですか?」
「えぇ、娘さんのおかげで大分楽になりました」
母と紀子さんは互いに挨拶をする。
キッチリした正装の服を身にまとい堂々と立っている母と、心も身体もボロボロな紀子さんは正に正反対で、更に紀子さんの心身が心配になった。
まだ未成年の子供の私が出来ることなんて一つもない。
紀子さんのしたいことを否定する権利は私には勿論ない。
私は手の震えが止まらなくなり、ギュッと握る力を手に集中させる。
暫くすると、母が病室に現れた。
「綺月ちゃんのお母さんですね、この度は夜遅くにすみません」
「いえ、お加減はいかがですか?」
「えぇ、娘さんのおかげで大分楽になりました」
母と紀子さんは互いに挨拶をする。
キッチリした正装の服を身にまとい堂々と立っている母と、心も身体もボロボロな紀子さんは正に正反対で、更に紀子さんの心身が心配になった。